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【レポート】「グリーンフラスコが推進する緑のプロジェクト」セミナー 開催しました(2/20土)

ごきげんさまです

満月がとても美しいです

おひさしぶりのカルメンまつおかです

花粉・・・かるくきてますねぇ(涙)

みなさんはいかがですか??


先週の土曜日に、グリーンフラスコ代表の林の
セミナーがありました

グリーンフラスコの推進しているプロジェクト8について
植物療法が成り立っている背景植物をとりまいている環境について
問題提起を含めたセミナーになりました

以下、概略になりますが、ぜひみなさまともシェアしたいと
思いますので、少し長いですがぜひお読みくださいませ

林の著書「緑の医学」にも8つのプロジェクトについては、載っていますので
合わせてそちらもお読みいただけると、グリーンフラスコの根幹や
林のあたまの中が(少し?)わかると思います

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【レポート】

『グリーンフラスコが推進する“緑のプロジェクト”』セミナー
2016年2月20日(土)14:00-16:00
話し手:グリーンフラスコ代表・薬剤師 林真一郎

◆グリーンフラスコでは、「緑の医学」を普及する
ミッションに基づいて「8つのプロジェクト」を推進しています。

①J-aroma および J-herb プロジェクト

2000年位には日本のものなんて、という二流意識が時代的にあった。
しかし、その頃に食品偽装問題なども相次いで起き、「国産」に目を向け始める
流れが少しづつなってきていた。
国産の良さ・・・オープンであること。壁とか作って秘密で作っていないこと。
地域の雇用や、活性化にもつながっていくこと。

②薬用・アロマティック植物保護プロジェクト

例えば、「デビルズクロウ」などは、リウマチの特効薬とういうことで乱獲され
絶滅保護種になっている。現在では、「インカインチオイル(グリーンナッツオイル)」
がその状態になっている。グリーンフラスコでは、トラフィックイーストアジアジャパン
(WWFの中にあるセクション)より協力を得ながら、乱獲についての問題に対して
報告会を開催しています。

③フェアトレードプロジェクト


有名なのは「カカオ」「チョコ」。よくよく原料を追っていくと、悲惨な働き方をしている
場合がある。グリーンフラスコでは、ピープルツリーの商品(チョコ、ハーブティー)を取扱い中。
また、PARCIC(パルシック)にも協力をし、ハーブティーを商品化。
東ティモールでハーブを栽培しよう!ということでスタート。コーヒーは世界的にも流通しており、
労働賃金やお金が男性にいくことが多いので、女性にお金がいくように「ハーブ」栽培を選んだ
経緯がある。(女性にお金が渡れば、こどもの勉強や家庭での使用になる)

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④環境教育プロジェクト

自然体験が少ない子ども、大人にみられる心身の不調原因のひとつとして
「自然欠乏障害」という概念がある。
大人も子どもも自然に触れるとなぜいいのか?
→それは、もともと人間は森や土に触れて生きてきた生き物と、と考えるのが
合理的である。DNAはそんなに変わらないので、植物に触れていないと
ストレスを感じるてしまう。
外の景色も良く見ていると、ケミカルな色ばかりを見ていることに気がつく。


⑤森林資源保護プロジェクト


グリーンフラスコの「北海道モミ精油」にもついている【FSC認証マーク】。
(Forest Stewardship Council(R))森林を使いすぎていません、
人間の勝手だけで森を傷つけていません。
ということを表している秩序あるマークである。
世界で一番厳しい基準である。オーガニック、とかそういう意味ではなく
「環境面」を重視したマークであることを認識してほしい。

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例えば、「オーガニック商品です」とうたっているものでも、小さい子どもに
労働をさせていたりするものもある。オーガニックマークには倫理面は含まれないのです。
ドイツなどではエシカル(倫理)も含めてのオーガニックマークをつけている。

最近では、【MSC認証マーク】もでてきている。「M」は「マリーン」、海洋生物を
適切な量を採っていますという証です。

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⑥難民支援プロジェクト

ハーブや精油の生産地は難民の方が出身の地が多くある。
そのため、グリーンフラスコでは難民支援のプロジェクトを行っている。

日本の現実として・・・

2014年の世界の難民受け入れ人数は、ドイツ3万3000人、アメリカ2万2000人、
イギリス1万人。そして日本はというと・・・なんと2014年は正式な統計がなし。
そして2015年の人数は「27人」。先進国の中で著しく遅れている現状である。

⑦ヘンプ(大麻)普及プロジェクト

ヘンプの良さとして・・・
・成長がとても早いこと
・オイルはガソリンの代わりにもなること
・オイルにはガンマリノレン酸が入っていること
(血圧や血糖値を低下させる働き)

また、WHOからは「葉部」はお酒やたばこよりも害が少ない、
と科学的に明らかになっている植物である。

ヘンプの成分の中にある「THC(テトラヒドロカンナビノール)」
が昔から、痛みや食欲不振、吐き気などの症状を緩和する
ものとして言われている。つまり、がん患者の方に適した
植物である。

しかし、日本では大麻取締法があり、研究ですらNGとされる。
WHOもがん患者や、痛みの緩和には「モルヒネ」「ケシ」「アヘン」を
推奨しているのに、G10でNGとしているのは日本だけである現状。

難病の方に医者が「ヘンプ(大麻)」がいいですよ、といっても
違法となるので、現在では、ハワイに連れて行って大麻治療を行う
プロジェクトもでてきている。

銀座東京クリニック院長の福田一典先生が「医療大麻の真実」という本を
最近書いた。5/4にはホリスティック協会での講演会もある。
医師がこういった発言、発信をしてきたことで、多少なりとも医療としての
大麻使用も変わってくるのではないか。

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現在、注目したい裁判がひとつある。
横浜にあるレストランチェーンの元総料理長であった山本さんが、肝臓がんで
他に治療の手だてがなく、痛みの緩和や治療のためにヘンプ(大麻)を栽培し、
使用していた。先日、大麻所持ということで逮捕され、3月に裁判が行われる。
自分の病気のために植物を使っただけで逮捕をされる、しかし日本には法律がある。
植物療法に携わる者としては、考えていかなければいけないことである。

⑧ヘルスリゾートプロジェクト

ヘルスリゾートとは・・・
地域の自然と文化を固有の資源として生かし、疲れた都会人が元気を回復する場所。

日本にはまだこれといって、ベストなところがないのが現状である。
景色は素晴らしいが、食事はいまひとつ・・・など。
ドイツでは、森林セラピー、タラソセラピー、クナイプ療法など、多くの充実した
施設がある。日本は温泉、食材など素材としていいものがたくさんあるのに
宝の持ち腐れになっている。そもそもそこにあるもの、を忘れがちなのではないだろうか。

以上、8つのプロジェクトについての概略(ちょっと長かったかも・・・Y_Y)です。

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毎日の中で、自らの健康やからだのことがまずは目がいきがちではありますが
植物療法に携わる者として、植物をとりまいている環境、世界の動き、ひいては
地球のことも考えられる俯瞰した目と、冷静な視点を常にもっていることが
求められることになると感じた時間でした

悩むのではなく、「考えること」「行動すること」を身につけていけたらなと

グリーンフラスコにかかわる全ての方と考えていけたらなと思います


最後まで読んでいただきありがとうございます



満月の夜に☆
by gfshop | 2016-02-23 22:16 | ◆よもやま話
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